鈴木雄介(富士通）競歩で世界新！失格ゼロの脅威の秘密！競歩の失格とは？ [陸上]
鈴木雄介選手（富士通所属）が3月15日、競歩20kmで世界新を記録しました。
鈴木選手の、驚異の強さが話題になっています。
何でも競歩には付きものの「失格」を経験したことが無いそうです。
写真はhttp://sports.jp.fujitsu.com/trackfield/special/w-...より引用
＊競歩での失格とは？
競歩のルールは、大きく2つあります。
１.両足を同時に地面を離れてはならない（＝ロス・オブ・コンタクト）
２.前足は接地の瞬間から垂直の位置になるまで真っ直ぐに
伸びていなければならない（＝ベント・ニー）
6人から9人の審判のうち、3人以上に歩型違反と判定されると失格になります。
審判ですが通常トラックやコースに等距離間隔で配置されています。
そして、競歩の選手と並走しながら、足の動きをチェックします。
違反があると、そのランナーの前に赤い札をかざします。
この、赤札が3回重なると失格となります。
トップランナーにもなると走っているのと
同じぐらいの速度が出てています。
TVで見ましたが、集団で競技している走者をチェックしながら、
赤札を、はっきりと解るように出すのは難しいですね。
＊競歩の駆け引き
競歩ではこの失格を避けなければなりません。
ですが、毎レースで必ずと言っていいほど、失格者が出ます。
今年2月に行われた全日本選手権（男子競歩20km)では、5名が失格になりました。
TOPランナーが出る、この大会でも失格者が出るほど、難しい競技だと解ります。
なので、選手達はなるべく集団でレースをしようとします。
集団の中にいれば、違反が目立ちにくい。と、いうことですね。
集団でレースをしますので、自ずと世界記録が出にくくなります。
ですが、オリンピックや世界選手権への出場権をかけて行う、
重要レースの時は、警告覚悟で勝負に出る時もあります。
そのような重要なレースのほど、大量の失格者が出ます。
重要なレースでは、約1割程度が失格になると言われています。
＊鈴木雄介選手の強さの秘密
この過酷な競歩で鈴木選手ですが、今まで一度も失格が無いそうです。
競歩歴13年でゼロ！！これ、驚異です！
失格が無いのは、鈴木選手のフォームに理由があるそうです。
富士通陸上部のコーチの今村文男さんは次のような事を言っています。
「鈴木の強みはフォームを維持する持続力。
普通選手はレースの後半で疲れがたまってくると、膝が曲がったりする。
鈴木は後半になってもそのフォームがブレ無い。
それで、最後までスピードを落とさなくレースが出来る」
「毎日、納得がいくまでフォームのチェックを欠かさない。
それが、世界新記録につながった」
鈴木選手の完成された美しいフォームは、
毎日の積み重ねが作り出していました。
鈴木選手は、このフォームを持っているので、
警告を恐れずに集団から抜け出して、独り立ちが出来ます。
それが、今回の世界記録につながっていますね。
＊笑われても構わない
鈴木選手ですが、競歩はマイナー競技だと自覚しています。
「くねくねしているとか、バカにされても、笑われてもいい。
どのような面白さかは別にして、まず見てもらえれば」
と、言っています。
そして続けて、
「では、何が面白いか？世界大会での金メダルが一番面白いでしょ」
何とも頼もしい言葉ですね。
金メダル最有力選手に間違いは無いのですが、
世界記録保持者ともなると、審判のチェックがこれまで以上に厳しくなります。
世界中からも注目されますしね。
しかし、鈴木選手の完成されたフォームなら心配はいらないと思います。
これからの活躍を期待します。m(__)m
＊追記（2015.4.7）
昨日の報道ステーションで、松岡修三さんが鈴木選手を特集していましたね。
調子の良い時は、雲の上を歩いている感じがする。と言っていたのが印象的でした。
また、世界新を出した試合で「10Kmを過ぎた時点で、世界新いける！」と、鈴木選手感じたそうです。
一流選手でも、ペナルティを2個以内もらう分はOK!といっているようですが、僕にはそれがゆるせいない！
と、プライドの高いところを見せていましたね。これは、自分のスタイル＝歩きに対する自信だと感じました。
面白かったのは、どもまでも冷静な鈴木選手と、
どこまでも熱い松岡さんのかみ合うようでかみ合わないトークでした。(^▽^)
松岡さん：試合で全力を出し切って完全燃焼することはないのですか?
鈴木さん：ないですね！（即答）
松岡さん：では、オリンピックで金メダルを争っているとしたら？
鈴木さん：勝てると解ったなら、（完全燃焼は）無いです。
目標は、リオデジャネイロ（ブラジル）で金メダルを取ること！！
いやはや、あっぱれです。m(__)m
来年が楽しみです。
～参考～
世界選手権は男子が20kmと50km、女子が20kmで実施。
男子日本勢の最高成績は、
男子20kmで、
世界選手権6位（13年モスクワの西塔）
オリンピック11位（08年北京の山崎）
男子50kmでは、
世界選手権6位（97年アテネの今村、11年大邱の森岡）
オリンピック7位（08年北京の山崎）
男女通じて世界大会でのメダルはないそうです。m(__)m
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関連記事：鈴木雄介さんて誰？ 競歩20Kmで世界新。世界選手権北京大会代表に内定！
鈴木選手の、驚異の強さが話題になっています。
何でも競歩には付きものの「失格」を経験したことが無いそうです。
写真はhttp://sports.jp.fujitsu.com/trackfield/special/w-...より引用
＊競歩での失格とは？
競歩のルールは、大きく2つあります。
１.両足を同時に地面を離れてはならない（＝ロス・オブ・コンタクト）
２.前足は接地の瞬間から垂直の位置になるまで真っ直ぐに
伸びていなければならない（＝ベント・ニー）
6人から9人の審判のうち、3人以上に歩型違反と判定されると失格になります。
審判ですが通常トラックやコースに等距離間隔で配置されています。
そして、競歩の選手と並走しながら、足の動きをチェックします。
違反があると、そのランナーの前に赤い札をかざします。
この、赤札が3回重なると失格となります。
トップランナーにもなると走っているのと
同じぐらいの速度が出てています。
TVで見ましたが、集団で競技している走者をチェックしながら、
赤札を、はっきりと解るように出すのは難しいですね。
＊競歩の駆け引き
競歩ではこの失格を避けなければなりません。
ですが、毎レースで必ずと言っていいほど、失格者が出ます。
今年2月に行われた全日本選手権（男子競歩20km)では、5名が失格になりました。
TOPランナーが出る、この大会でも失格者が出るほど、難しい競技だと解ります。
なので、選手達はなるべく集団でレースをしようとします。
集団の中にいれば、違反が目立ちにくい。と、いうことですね。
集団でレースをしますので、自ずと世界記録が出にくくなります。
ですが、オリンピックや世界選手権への出場権をかけて行う、
重要レースの時は、警告覚悟で勝負に出る時もあります。
そのような重要なレースのほど、大量の失格者が出ます。
重要なレースでは、約1割程度が失格になると言われています。
＊鈴木雄介選手の強さの秘密
この過酷な競歩で鈴木選手ですが、今まで一度も失格が無いそうです。
競歩歴13年でゼロ！！これ、驚異です！
失格が無いのは、鈴木選手のフォームに理由があるそうです。
富士通陸上部のコーチの今村文男さんは次のような事を言っています。
「鈴木の強みはフォームを維持する持続力。
普通選手はレースの後半で疲れがたまってくると、膝が曲がったりする。
鈴木は後半になってもそのフォームがブレ無い。
それで、最後までスピードを落とさなくレースが出来る」
「毎日、納得がいくまでフォームのチェックを欠かさない。
それが、世界新記録につながった」
鈴木選手の完成された美しいフォームは、
毎日の積み重ねが作り出していました。
鈴木選手は、このフォームを持っているので、
警告を恐れずに集団から抜け出して、独り立ちが出来ます。
それが、今回の世界記録につながっていますね。
＊笑われても構わない
鈴木選手ですが、競歩はマイナー競技だと自覚しています。
「くねくねしているとか、バカにされても、笑われてもいい。
どのような面白さかは別にして、まず見てもらえれば」
と、言っています。
そして続けて、
「では、何が面白いか？世界大会での金メダルが一番面白いでしょ」
何とも頼もしい言葉ですね。
金メダル最有力選手に間違いは無いのですが、
世界記録保持者ともなると、審判のチェックがこれまで以上に厳しくなります。
世界中からも注目されますしね。
しかし、鈴木選手の完成されたフォームなら心配はいらないと思います。
これからの活躍を期待します。m(__)m
＊追記（2015.4.7）
昨日の報道ステーションで、松岡修三さんが鈴木選手を特集していましたね。
調子の良い時は、雲の上を歩いている感じがする。と言っていたのが印象的でした。
また、世界新を出した試合で「10Kmを過ぎた時点で、世界新いける！」と、鈴木選手感じたそうです。
一流選手でも、ペナルティを2個以内もらう分はOK!といっているようですが、僕にはそれがゆるせいない！
と、プライドの高いところを見せていましたね。これは、自分のスタイル＝歩きに対する自信だと感じました。
面白かったのは、どもまでも冷静な鈴木選手と、
どこまでも熱い松岡さんのかみ合うようでかみ合わないトークでした。(^▽^)
松岡さん：試合で全力を出し切って完全燃焼することはないのですか?
鈴木さん：ないですね！（即答）
松岡さん：では、オリンピックで金メダルを争っているとしたら？
鈴木さん：勝てると解ったなら、（完全燃焼は）無いです。
目標は、リオデジャネイロ（ブラジル）で金メダルを取ること！！
いやはや、あっぱれです。m(__)m
来年が楽しみです。
～参考～
世界選手権は男子が20kmと50km、女子が20kmで実施。
男子日本勢の最高成績は、
男子20kmで、
世界選手権6位（13年モスクワの西塔）
オリンピック11位（08年北京の山崎）
男子50kmでは、
世界選手権6位（97年アテネの今村、11年大邱の森岡）
オリンピック7位（08年北京の山崎）
男女通じて世界大会でのメダルはないそうです。m(__)m
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