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映画「寄生獣」の寄生獣の擬音は小山吾郎さん(フォーリーアーティスト)が作っています。 [映画]

映画「寄生獣」の完結編がいよいよ公開されます。

寄生獣の動きや変形があまりにもリヤルだと、話題になっています。
特に人間を捕食する時の動きが気持ち悪いくらいリアルです。
このリアルな映像をVFXというそうです。

そして音の方を担当しているのが、小山吾郎さん。
通称「フォーリーアーティスト」と呼ばれている専門家です。


寄生獣完結編ポスター.jpg
http://kiseiju.com/index2.htmlより引用


*VFXとは?
Visual Effects(ビジュアル・エフェクツ)の略で、
特撮を用いた映画やテレビドラマにおいて、
現実には見ることのできない画面効果を実現するための技術のことを指す。
視覚効果(しかくこうか)ともいいます。

SFXとの違いは、SFXは撮影現場で加えられる効果のことを指します。
それに対して、VFXは撮影後のポストプロダクション段階(スタジオなど)
において付けられる効果の事をいうそうですね。

「CGまたは合成処理によって実写映像に加工を付けること」とされています。

そしてこのVFXにも重要な影響を与えているのが「音」による音響効果です。
この音の演出ですが、VFXやSFXとはまた別の分野みたいです。

アカデミー賞をみれば解りますが、
視覚効果賞と音響編集賞に別れています。

*音響効果
映画の音にも色々ありますね。
車のエンジン音、銃声、動物の鳴き声、街の雑踏の音、潮騒の音など。
この中で、フォーリーと呼ばれて別に区分けしている、音響効果があります。

*フォーリーとは?
大きく区分けすれば、「俳優さんが動いたことにより出す音」の事をさします。
腰から下げた鍵の音、食べる音、コップをテーブルの上に置く音、雪を踏みしめる音、鞭の音など....
そうそう、殴り合いの音や喧嘩の時に倒すドラム缶の音などもこの分野です。

この、フォーリーの音を専門に作っているプロを
「フォーリーアーティスト」と呼んでいます。

*そもそも、なぜ効果音を後からわざわざ付け足すのか?
撮影時には、いろいろなノイズが入ります。
なので、スタジオで後付けで音を入れ替えた方がよりよく聞こえます。

撮影現場でしっかり録音される音は「音声」だけだそうで、
後の約8割は後付けだそうですね。
張りぼてやセットの音を本物らしくするのに必要な作業となります。


その後付けの音も、一から作り出しています。
白菜を切ったりとか、サンドバックをたたいたり、放り出したりとか。
より、映像にリヤルになるように音を作り出す所がアーティストと呼ばれる所以です。


今回、寄生獣を作るに辺り、この寄生獣が出す音を全て手がけた方が、小山吾郎さんです。
(小山さんは寄生獣専門です。その他の効果音はまた別に作成者がいらっしゃいます)


*フォーリーアーテイスト小川吾郎さん

小山さんは、カナダのトロントを拠点にして活躍しています。
トロント郊外のフォーリーの音を専門に作る会社に勤めています。


*なぜ、カナダなのか?
小山さんですが、最初は映画監督を目指していたそうです。
高校を卒業してカナダで映画製作の勉強をしていました。

そこで、一本の映画を観ます。
それは、フォーリーの製作過程を見せた教材用映画でした。

そこから、音響、その中でもフォーリーの音作りに興味がわいていきます。
そして知人の伝を頼ってフォーリーのスタジオを見学したときに、
そこの社長「アンディ・マルカム氏」と出会います。

後に分かったのですが、このアンディ・マルカム氏こそが、
フォーリーの教材用映画を作製した本人その人だったのでした。

そこから、本格的にフォーリーにのめり込んで行くことになります。
(↑この辺りのくだりは、所さんの特番で放送していました)


*寄生獣にどうかかわったか?
寄生獣の顔が割れて、人間を捕食するときの音を全て作っています。
寄生獣の顔パカの音ですね。

この音ですが、4つ以上の音を重ねて作っています。
まあ、気味悪いことこの上ないですね。(^^ゞ


公式:「寄生獣 完結編」予告

こちらの4秒頃に出てくるシーンの音です。


また、寄生獣が警察に撃たれて倒れる音や、
後藤が腕のヒダを広げて防弾幕の代わりにしてまた閉じる所の音も製作しています。

カナダ在住の小山さんと山崎貴監督は、
全てメールでやりとりしたそうですね。

効果音の納品もメールでしています。
なので、面識は一切無いそうです。
なんか、グローバルですね。

山崎監督、音が入ったシーンを観て大変満足されていました。
(これも所さんの番組で紹介していました)

今回、奇しくも寄生獣のお陰でフォーリーアーテイストの存在をしることが出来ました。
偶然に感謝しつつ映画(寄生獣意外も)を楽しみたいと思います。m(__)m

寄生獣はPG-12指定です。
12歳以下の子供が鑑賞するときは、
親か成人同伴が望ましい映画となっています。
鑑賞時はご注意くださいm(__)m


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