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NHKの歴史秘話ヒストリアで「伊400」潜水艦の特集をします。 [ドキュメンタリー]

歴史秘話ヒストリア~幻の巨大潜水艦「伊400」
日本海軍極秘プロジェクトの真実~として75分にわたり特集をします。
(NHK総合 5月6日 22:00~23:15まで)

伊400には興味がありましたので、是非番組みたいです。m(__)m
番組視聴前ですが「伊400」について書きます。

感想を下の方に追記しました。m(__)m

*伊四百型潜水艦とは?



全長122m
全幅12m
排水量:水中6560トン

3機の特殊攻撃機「晴嵐」を搭載可能。
第2次世界大戦中に就航した潜水艦中最大。

通常動力艦としては、2012年に中国軍の032型潜水艦に抜かれるまで世界最大だった。

特徴は、攻撃機又は爆撃機を3機も積めるその船体にあります。
3機搭載して100mも潜行できます。

伊402.jpg
http://matome.naver.jp/odai/2135842196349570301より引用

*潜水艦空母?



3機搭載なので、空母とはいえないですね。
ですがこの搭載機、攻撃機(又は爆撃機)を積むことを計画して船体が設計されています。

通常潜水艦に飛行機を積むときは、攻撃機ではなく偵察機を積みます。

日本帝国海軍は、本気でこの潜水艦で敵地を攻撃するつもりだったことが分かります。

*地球を1周?



もう一つの特徴は、その航続距離です。
理論値では、地球を一周半航行可能だそうです。
アメリカ本土を攻撃してまた、日本に帰る事が出来ます。
もともとパナマ運河を攻撃する為につくられた。
と言われています。

*緊急潜航時間は1分!!



全長122mも在るのに、緊急潜航時間は1分です。
これ、ウィキペディアの資料にあったんですが、
本当に1分で潜れるのか?と疑問ですね。(^^ゞ
運動性能ですが、潜水艦としての性能は良かったようです。

追記:これ本当のことでした。申し訳ございません。m(__)m

速力
水上:18.7ノット
水中:6.5ノット

ちなみに自衛隊のそうりゅう型潜水艦は、
水上:13ノット
水中:20ノット
全長84m、
全幅9.1m
です。

そうりゅう型ですが、水中速度の方が、
水上航行より上なのには驚きですね。( ・_・;)

そうりゅう型は自衛隊の最新潜水艦です。
ディーゼル・スターリング・エレクトリック方式
(水上:3,900ps/水中:8,000ps)
というエンジンを搭載しています。
水中での馬力の方が高いのが分かりますね。


*今回、NHKで特集されることになったきっかけは?



第二次堺大戦終了後、アメリカ軍の手にわたった3隻ですが、
(伊400、伊401、伊402の3隻)
アメリカ軍の手により徹底的に解析された後、
ソ連への機密漏洩を恐れて、海没処分となったそうです。

場所が今まで不明だったのですが、2005年に伊401が、
2013年に伊400が海底から発見されました。

NHKは、ハワイ大学と共同で水中調査を実施。
世界で初めて格納塔の中の撮影に成功したそうです。
今回は、それの報告も兼ねた特集を組みました。

放送が楽しみですね。

[番組内容]

日本軍の巨大潜水艦・伊400。その姿をNHKのカメラがハワイの海底でとらえた。内部に折りたたみ式攻撃機を3機搭載する世界に例を見ない潜水空母の数奇な運命を描く。

太平洋戦争中に日本が技術の粋を集めて建造した伊400。NHKはハワイ大学と共同で水中調査を実施。世界で初めて伊400の核心部分“格納塔”などの撮影に成功した。今回、水中調査の成果や、専門家の協力のもと精巧な復元CGを制作。当時の乗組員へのインタビューも交え、世界を驚嘆させた幻の潜水艦の実像に迫るとともに、日本が敗戦へと突き進む中、“最新兵器”伊400がたどった数奇な運命を描く73分のスペシャル。

番組内容はテレビ王国より引用しました。
http://tv.so-net.ne.jp/schedule/101024201505062200.action


*以下伊400を試聴した感想です。

伊400はオアフ島南西沖の約30kmの場所、
620mの海底に沈んでいました。


*格納塔の扉の窪み



格納塔は直径4m、長さ30m
格納庫の扉、内側中央部に直径50cmの窪みがありました。
これが確認出来たのは今回初めてのようです。

晴嵐を3機格納機させる為に、スペースをぎりぎりまで確保したが
それでも先端が収まらなかったので窪みを作ったようです。
設計図に在ったのが今回、確認出来たそうですね。


*3機発艦に半日



晴嵐の発進ですが、3機を発進させる為に当初半日かかっていました。
訓練をしてこの半日を20分まで縮めることが出来たそうです。
浮上して緊急潜航するまで、22分で出来る用になりました。
一機当りの発進が7分以下だと分かります。

これ、すごいですね。
晴嵐は主翼と尾翼が折り畳まれていますので、羽を伸ばす必要が在ります。
それを含めて7分以下ですので、やはりすごいですね。( ・_・;)

これから推測出来るように、緊急潜航ですが本当に1分で出来ることが分かります。
これもすごい!!

奇襲攻撃をする為に、このような訓練をしたと、もと乗組員が証言していました。

また、艦内は、すごくうるさいそうです。
なので、動作の指示を出すときは、声だけではなく身振り手振りで相手に命令を伝えた。
と他の乗組員が証言していました。


*魚雷の前にベッド?



全長が122mも在るのに、居住スペースは、本当に狭いそうです。
番組中で、寝床の写真を紹介していました。
簡易ベッド(天井から寝床を吊しただけの物。それも3段式!!)
の設置場所が、なんと、魚雷発射管の前でした。(゜д゜)

戦闘中ですので、魚雷発射管には魚雷が詰まっています。
その前に、3段の簡易ベッドが吊されていました。

スペースが無いことは知っていましたが、
世界最大の潜水艦でさえこの有様とは少々驚きました。m(__)m


*食事の楽しみ



潜水艦ですので、缶詰の食事になります。
毎日缶詰ですので、さすがに飽きが来ます。
時折、甲板上で採れるトビウオが、ごちそうになりました。


*3度変わった攻撃目標



アメリカ本土攻撃→パナマ運河攻撃→ウルシ-環礁に終結しているアメリカ機動部隊への特攻
と戦局に合わせて攻撃目的が変わりました。


*伊400号の出撃



呉港より1945年(昭和20年)7月20日に出撃
この時、女学生が手を振って見送ってくれたそうです。
8月6日、オーストラリアからのラジオを受信。
広島に新型爆弾が落ちたことがこれで分かる。

ウルシ-環礁手前で、別ルートで向かっていた伊401号を待つ。
待ち合わせをしていた時に終戦を迎えました。

*終戦



結果、一度の攻撃も無く戦争が終結しました。
上級乗組員の中からは、終戦になったが一戦交えようと!
との声が出ますが、船長の決断でこのまま、日本へ帰ることを選びました。
日下敏夫中佐艦長は、「乗組員を無事に日本へ届ける義務がある」と言って、抗戦を訴えていた隊員を説得したそうです。


*晴嵐三機を海中投棄



帰還の前に、晴嵐三機を海中投棄します。
無傷のまま、敵に渡したく無かったそうです。
隊員の気持ちが分かります。

8月29日、日本近海まで接近したときに、アメリカ軍の哨戒艇に拿捕されます。
アメリカ軍は、日の丸を降ろし星条旗を掲げました。
それを見ていた隊員の心境は、いかがなものだったでしょうか?
さぞ、悔しかったでしょうね。

拿捕されてからは、横須賀港へ向かいました。
東京湾へ入る前に、青空を背景にした富士山が出迎えてくれたそうです。
この富士山、一生忘れられないと元乗組員が言っていました。
帰ってきたんだ!と感激したことを覚えているそうです。
8月30日横須賀港へ帰港しました。

部隊は9月15日に解散しました。


*その後の伊400



ハワイへ移動した伊400は、アメリカ軍により、徹底的に研究されました。
伊400ですが、性能が良すぎてこのままアメリカ軍で使おう!との声も一部あったそうですね。
ですが、昭和21年6月4日に爆破され海洋投棄されました。

理由は、投棄される直前にソ連から伊400号の見聞の申し込みが在ったからだとされています。

この伊400が後の、原子力潜水艦の建造へ結びついて行くようです。
敵地を攻撃できる潜水艦の開発製造ですね。

この潜水艦ですが、もっと早くに実戦投入されて、
パナマ運河やアメリカ本土を攻撃できていたら戦局は大きく変わったかも知れません。

救いは、10代~20代前半の若い乗組員が全員無事で日本へ戻れたことです。

番組では、元乗組員の高塚一雄さんの戦後を紹介していました。
高塚さんは、復員船の船員になり多くの日本人を祖国へ運んだそうです。
NHKの今回の潜航調査のビデオを見ながら、懐かしいね。と感激されていました。


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