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ケンミンショウで豊橋市鬼祭りが紹介されました。飴と白い粉がキーポイントです。(^▽^) [地域情報]

昨日(5/14)放送の秘密のケンミンSHOWで、豊橋市の鬼祭りが紹介されていました。
興味深いお祭りでしたので紹介します。m(__)m


鬼祭り.jpg
http://www.aichi-kanko.jp/search/detail.asp?id=1336より引用


まずお祭りの場所ですが、
愛知県豊橋市の安久美神戸神明社(あくみかんべしんめいしゃ)という神社が舞台です。
別名豊橋神明社(とよはししんめいしゃ)と呼ばれています。

所在地は愛知県豊橋市八町通三丁目17
豊橋警察署のすぐそば。
豊橋市の中心街に位置します。
本当に街なかですね!

御本殿には天照大神が祭られています。
この神社は歴史が古く、天慶3年(940年)まで起源は遡ります。

最初から安久美神戸神明社と呼ばれていたわけでは無いようですね。
戦後に今の名前に改称されたそうです。

ですが由緒ある神社には相違ありません。m(__)m

*鬼祭りとは?
天下の奇祭と言われており、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
この祭りですが日本の神話を田楽(*注)に取り入れたものとされています。

毎年2月10日と11日に開催されます。
本来大晦日に行う年越しの神事であったそうです。
昭和43年(1968年)からは、建国記念の日(2月11日)に本祭を行うようになりました。

祭りの本祭(メインイベント)が2月11日の赤鬼と天狗の対決です。
これを「天狗のからかい」といっています。

武神である天狗が荒ぶる神の赤鬼を懲らしめる所から祭りが始まります。
懲らしめることにより赤鬼は自分の非に気づき、
お詫びとしてタンキリ飴を人々に渡していきます。


*注:
田楽とは平安時代中期に成立した日本の伝統芸能を指します。
楽と躍りなどから成ります。
「田植えの前に豊作を祈る田遊びから発達した」
「渡来のものである」
などの説があります。


*荒ぶる神と武神の神話
神話では、高天原(神様が住む所)に現れた荒ぶる神が悪さばかりを働きます。
荒ぶる神は、神殿の穀物庫に度々進入しそこで暴れます。
そして苦労して作り上げた穀物を散らかします。

高天原の主人である大神様は大変困り果てます。
その困った大神様を見た武神が、荒ぶる神を懲らしめる事にしました。

大神様の徳を身につけた武神が、何ども挑んでくる荒ぶる神を、
その都度退けます。

ついに、荒ぶる神は武神に叶わないと悟ります。
そして度重なる敗北の中で自分の非を認めることになります。

荒ぶる神は、自らの罪や汚れを白粉餅(*注2)や穀物の粉で清めます。
そして罪を償い、武神と和解します。

この神話が元になり、鬼祭りが始まりました。

鬼祭りは約1000年前から始まった。
と伝えられています。

荒ぶる神が赤鬼
武神が天狗と置き換えられています。

あと、見届け役の黒鬼もいます。
ちなみに黒鬼に頭をなでて貰うと子供が夏病みせずに健康に育つといわれています。

平安時代から伝えられる祭りですので、
「赤鬼と天狗」
この方がわかりやすいですね。

*注2 白粉餅:これは米を今の石臼のような形の石で粉にして水でねり乾かして作った食物を指します。
この神話の解説は、http://ja.padlet.com/ozkmshal/onimatsuriを参考にしました。m(__)m

*街中が真っ白に!!
天狗のからかいの後、いよいよ祭りの本番が始まります。

赤鬼がタンキリ飴を見物人にほり投げます。
これは、天狗に負けた赤鬼のお詫びの印です。

見物人は、一斉にその飴に群がるのですが、
降ってくるのは飴だけでは在りません。

一緒に、白い粉も降ってきます。

その、白い粉で見物人は上から下まで真っ白になります。
真っ白くなりながらも、飴を受け取ろうと皆必死です。
飴を多く採った人ほど真っ白になります。

この白い粉の正体は「小麦粉」でした。

鬼祭りポスター.jpg
http://www.honokuni.or.jp/toyohashi/topics/?Mode=detail&code=463より引用
・ポスターの人たちを見てください。みんな真っ白になっています。(^_^)

赤鬼は神社だけではなく、街にも繰り出します。
街中を練り歩きながら、飴をくばり小麦粉を辺り一面巻き散らかします。

この日は街中が、真っ白になります。

このタンキリ飴と白い粉には厄除けになり夏病みしない御利益が在ると伝えられています。


*祭りに参加した人たちの反応
見物人は小麦粉をわざわざ架けられに行きます。
真っ白になるほど、厄除けになり御利益が在るそうです。

そしてすごいのが見物客だけではなく、
信号で待っている人や、
普通に街を歩いている人にもこの小麦粉が降りかかってきます。

また、住宅街にも赤鬼一行は現れます。
(氏子の住宅地域に現れます)
そして、事前に頼んでいた家の前まで行き、そこで待っている家人にも小麦粉を大量に架けます。
粉まみれになった家人はとてもうれしそうでした。

赤鬼が通った後は当り一面、本当に真っ白になります。

部外者から見ると、何ともはた迷惑なお祭りですね。(^^ゞ
天下の奇祭といわれるゆえんです。
(関係者の皆様。ごめんなさい。m(__)m)


*番組では、祭りに参加した人たちをインタビューしていました。

・中学校時代の体操服(上下ともジャージ)を着た女子高校生2人組も、真っ白になっていました。
わざわざ汚れてもいい服装でお祭りに来たそうです。
真っ白ですね。とスタッフが聞くと、
「厄除けです」と笑いながらピースサインをしていました。(^_^)

・神社に来ていたおばさま2人組も全身真っ白です。
その内の一人がつむじを見せてくれていましたが、髪の毛の中まで真っ白です。
なんでもこの後、白いままで回転寿司を食べに行くそうです。(^^ゞ

・神社に居たカップルも真っ白です。
特に男性は、上着が真っ白になっていました。
「彼女から貰った黒い服なんですけど」といっていましたね。
見た目には灰色にしか見えません。
ですが確かに、脇の下だけ黒色でした。
お二人はこの後、白いまま電車で帰るそうです。

・信号待ちをしていた子供を抱いた若いお母さん。
頭を揺すらないように!といわれたそうです。
見ると、頭の上には山盛りになった小麦粉が載っかっていました。
その高さ、約10cm!!( ・_・;)

お子様を胸の前に抱えていましたので、
俯くとお子様も小麦粉だらけになると想像できます。

・その他
番組を見ていると、参加した小学生達は、
真っ白になる様子を楽しんでいました。

乳幼児にも小麦粉をかけますので、
小さなお子さんではビックリする子も居ますね。
ですが周りの大人は笑っています。

これも、神事のなせるがごとしですね。(ノ^^)ノ

*飴と小麦粉の使用量
この日、一日で使われる
飴は75万個、小麦は2.5トン!!
ビックリを通り越しています。(゜ロ゜屮)屮

地域住人の祭りに架ける意気込みがこれだけでも伝わって来ます。


*赤鬼は一人です
赤鬼の衣装ですが約30Kgも在るそうです。
少し歩いただけでも、体力を消耗しそうですね。

番組を見ていると、鬼の両脇を抱えている補佐役の人たち(=鬼付き)が必ずついています。
重い衣装を着て横断歩道も渡ります。
また、街中を走り廻ります。

視界も悪いと思いますので、補佐しないと危ないですね。

そしてこの赤鬼の役ですが、なんと一人でやり通すそうです!( ・_・;)

一日で3kgも痩せるそうです。

神事とはいえ赤鬼役の方、本当にお疲れ様です。m(__)m

ちなみに番組では、この鬼祭りですが14時から始まって24時ぐらいまで行っている。
といっていました。

天狗のからかいから始まる神事ですが、
色々な神事が街中で在ります。
途中の休憩を挟みながらこれらの行事をこなすと、
この時間になるそうですね。

最後は気力勝負ですね。

*粉を洗うとき注意
小麦粉ですので、お湯で洗うと粘りけが出てくるそうです。

番組中でもこのことが話題になり、
お好み焼きのネタのようになる。
といっていました。(^_^)

お祭りは2月ですので、まだ寒い季節ですね。
お湯で洗うしかないのですが、落ちにくそうですね。(^^ゞ


アクセス
所在地:愛知県豊橋市八町通三丁目17
最寄り駅:名鉄名古屋本線・JR東海道本線豊橋駅から
     市内電車(市電)豊橋公園前下車徒歩2分
最寄りのインターチェンジ:豊川ICより30分
駐車場:なし
開催日:2月10日と11日(鬼祭りは11日)
開催地:豊橋市八町通3-17 安久美神戸神明社 及び 氏子区域
問い合わせ:安久美神戸神明社 ℡(0532)52-5257




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